お知らせ
生物環境工学会秋季大会にてアグリ王の取り組みを報告しました
2024年度生物環境工学会秋季大会(会場:大阪公立大学)にて、店産店消型小規模植物工場における生産性向上の取り組みの続報を、ポスター発表にて報告しました。
【発表題名:水素燃料電池小規模植物工場による店産店消(第5報)(発表番号:P50)】
株式会社アグリ王は、川崎キングスカイフロント東急REIホテル内施設において2020年より店産店消型小規模植物工場における生産性向上についての実証実験を行ってきました。栽培環境の最適化やトヨタ紡織とグリーンテックアンドラボが特許出願している白色、青色LED照明の交互照射(TB-Blue法、起潮力変化を指標とした白色/青色変則交互照射)により、全国平均収量の約2.5倍の生産性となったことを、今年の園芸学会春季大会で報告しました。
今大会では、そのTB-Blue法の効果を更に確認する為に、白色LEDの24時間照射との比較を行いました。白色LEDを24時間照射すると、リーフレタスにおいてチップバーンと呼ばれる生理障害(カルシウム欠乏症状)が発生し、白色LED18時間照射と比較して収量が減少していました。一般的に、LED照射時間を長くすると、植物に光障害が見られることが報告されており、本研究でも同様の結果となりました。しかし白色、青色LED照明の交互照射であるTB-Blue法では、24時間照射であるにもかかわらず、生理障害が発生することもなく、前述の様に全国平均収量の約2.5倍の生産性となることが確認されました。